規格について
防爆
防爆
ソリューション
1 爆発について
防爆の話の前に、そもそも爆発はどうやって起こるのでしょうか。 爆発は1可燃性ガス 2着火源 3酸素 の3要素の条件が重なった時、発生します。3酸素は空気中に常に存在していますよね。1可燃性ガスは、例えば天然ガス・石油化学プラントなどで存在する場合が多く、2つの条件が揃い、2着火源があれば爆発の危険性が高まります。
2 防爆について
防爆は「爆発を防止すること」を表しています。つまり、可燃性ガスが漏れることを防ぎ、着火源が存在しないように対策を行い、爆発を防ぐことです。 爆発性雰囲気となる可能性のある場所を「危険場所」と呼び、労働安全衛生法により危険度区域に分類されます。危険場所で使用する機器は着火源となりえない防爆構造にする必要があり、電気事業法により、防爆認定品でなければならないと定められており、認定品の規格が細かく定められています。
ここで注意しなければならないことは、可燃性ガスを使用しているからといって防爆機器を必ずしも使用する必要でないということです。あくまでも爆発性雰囲気となる可能性のある場所では防爆機器を使用することは必須です。
【例】場所:研究室、使用ガス:水素 研究室が危険場所でない場合、必ずしも防爆製品を使用する必要はありません。
3 防爆規格について
電気事業法により、防爆規格が細かく定められていますが、ここでは製品検定記号の意味だけ簡単にご説明します。
4 テクネ計測の防爆製品について
テクネ計測では各種防爆認定品を取り揃えております。
下記がそのラインナップです。本質安全防爆構造(ia)を取り揃えています。
【日本国内認定商品(公益社団法人産業安全技術協会-TIIS)】
1)EE300Ex:温湿度露点トランスミッター
- 防爆エリアでの温湿度測定の当社主力商品
露点測定、油中水分測定も可能 - ヨーロッパ(ATEX)、国際規格(IECEx)、
米国/カナダ(FM)、中国、韓国の認定あり
3)ICS(イナートガスコントロールシステム):酸素濃度計
- 可燃性ガス、着火源が存在する場所での酸素濃度を酸素濃度を爆発限界以下に抑える必要があり、それを管理する機器
- 安全管理とともにN2パージ量を最適化でコストダウンが可能
- サンプリングユニットのパッケージで納入
【海外認定商品】
1)MODEL 2010BX/210BX:酸素濃度計
- 本質安全防爆認定商品(CSA / IECEx)
- 最小0-10ppmの酸素濃度を測定可能
- 窒素、Air、原料ガス中などの測定
2)Model 3010BX:硫化水素計
- 本質安全防爆認定商品(CSA / IECEx / ATEX)
- 0-2000 ppm(最大)の硫化水素濃度を測定可能
- 高応答速・長寿命・使い捨ての自社開発特許センサ
3)EE100EX:温湿度露点トランスミッター
- 本質安全防爆認定商品(CSA / IECEx / ATEX)
- 0~100 % RH / -40~+60 ℃を測定可能
- 長期安定性に優れたセンサー