XPDM100
Cosa-Xentaur社ポータブル露点トランスミッタ―特徴
- 超薄膜 (HTF) Al2O3 水分センサー技術による高応答速の実現
- 基準器なしでのスパンチェック
- 防爆規格 Class 1,Div.1, Groups A,B,C & D
- −100〜+20℃dpの露点測定範囲
- 精度±3℃dp
主な用途
- 石油化学
- 原料ガス
- 計装空気
- 変圧器および開閉器の絶縁ガス
- ガスボンベおよび空気分離プラント
- 溶接ガス
- 船舶用LNGおよび航空用酸素
- 基準器
- 保管移転
POINT
高応答速
センサーは超薄膜(HTFTM)と特殊な細孔形状により、従来の酸化アルミニウムセンサーよりも数桁大きな静電容量変化を示します。
さらに、この変化は準線形であり、温度に対する感度は小さいです。
線形で静電容量が大きいエレメントを用いる利点は、感度・再現性の向上、応答時間の短縮です。
また、測定へのノイズやドリフトの影響、シグナルコンディショニングは最小限に抑えられています。
乾燥貯蔵システム
センサーは厚さ約5ミリの非常に細かいステンレスメッシュによって、乾燥剤から分離されています。センサーを乾燥剤に近づけることで、速やかに乾燥させることができます。
センサーが乾燥保存位置にあるとき、サンプルはサンプルセルの底部とセンサーピストンの間のスペースを通ります。。測定を行うときは、ガス排出口は一時的に塞がれます。
サンプル流の圧力がピストンを押し、センサーをサンプルセル内に引き込みます。正確な測定値は1~2分で得られます。
その後、機器の前面から突出しているセンサーアクチュエータによって、センサーは乾燥保存位置に押し戻されます。
サンプルセル設計
サンプルと接触する面はすべてSUS316製で、サンプルとの迅速な平衡を保証するために電解研磨されています。
センサーとピストンは、バネ付きPTFEシールを介して移動します。バネ付きPTFEシールはサンプルセルと乾燥剤カートリッジを、湿った空気やガスの侵入から保護してます。
サンプルセルは、毎分20リットルまでのガス流量を測定できます。この流量は測定に影響しません。また、サンプルセル内の圧力は大気圧に近く、0.2MPaを超えないようにしてください。装置内の演算機能がセンサー圧力、特定の目的のためにお客様の方で設定した圧力での水分量の測定値を表示させます。この際、異なるガスに対する補正は必要ありません。
基準器なしでのスパンチェック
23HTFAl O ™ 水分センサーテクノロジーの静電容量式露点計は乾燥時の残留容量が非常に小さく、+20°C 以上の湿度で飽和します。このため露点計を手のひらで1 分間包み、機器をレンジ上限まで調整することでスパンチェックを行うことができます。この方法により高価で手間のかかる校正標準器を使用することなく、いつでもどこでも現場で校正することができます。露点計を再校正のために工場に戻す必要がないため、予備機も必要ありません。
超薄膜 (HTF) Al2O3水分センサー技術
XPDMには、COSA Xentaur社製の超薄膜(HTFTM)大容量酸化アルミニウムセンサーが搭載されています。
動作原理は他の酸化アルミニウムセンサーと同様で、酸化アルミニウムの吸湿層が周囲の水蒸気圧に応じて、その細孔内に水分子を吸着または放出します。
したがって、酸化アルミニウム層の電気容量は周囲の水蒸気圧によって変化します。電気容量はセンサーのアルミニウム核と外側の多孔質導電性金層の間で測定されます。
このセンサーは酸化アルミニウム層を超薄膜にし、吸湿性を極限まで高めています。その結果、非常に感度が高く、応答が速いセンサーが実現しました。